徒然日記
中国広東省で男性がH5N1鳥インフルエンザに感染、危篤状態->本日午後死亡
香港に隣接する深セン市の39才バス運転手がH5N1鳥インフルエンザを発症し、危篤状態にあることが国営通信の新華社から発表された。
問題は、当男性が深セン市外に出たことはなく、この1ヶ月間家きんに触れたことがないことである。
報道はニュヨークタイムス、ワシントンポストからもなされている。
オランダと米国の研究チームから人へ感染するH5N1変異株作成報告が出て、その発表について欧米で多くの論議が起きている最中の人での感染死報告であることから、報道機関の関心を呼んでいるようだ。
男性は乗客から感染した可能性が高い。
さらに他 の乗客へ感染が広がっていなければ良いが。
当局の発表による限り、男性と接触した120人の健康調査では異常は見られてないとされるが、果たしてどうだろうか?
昨年11月にも香港女性が広東省を含む中国本土を旅行し、帰国直後に発病している。
このときも旅行中には鳥との接触は一切なかったとされる。人人感染の可能性が高い。
最近の報告では中国南部の大手養鶏場、さらに生きた家きん市場ではH5N1ウイルスが高頻度に検出されているようだ。
国連食糧農業機関(FAO)と中国農業省が認めている情報である。PDFファイル
今回の深セン市の発病例がどこで感染したかは不明であるが、人人感染の疑いは捨てきれない。
一つの考え方として、多くの発病者が出ていても軽症例が多く、重体 化する例だけが把握されている可能性がある。
2003年のSARSの時のように、相当数の患者が出てから発表などということは、H5N1に関しては世界の破滅に通じる。
WHOは詳細に調査をして情報を世界に公表する義務がある。事務局長は中国人である。
今後広東省を含めて感染者が多発することが危惧される。心配である。情報が速やかに公開されることを祈る。
2009年1月には8人前後の感染者が報告され、その多くが死亡している。
当時広東省ではウイルスが相当家きんの間で広がっていたようで、香港島へ死亡した家きんの死骸が流れ着いていた。
今回も香港の生きた家きん市場で見つかった死亡した鶏からH5N1ウイルスが見つかっている。
また死亡した野鳥からもウイルスが見つかっている� �
H5N1感染者の推移
報告時に重篤状態であった症例は死亡扱いにしている。
WHO、H5N1作成問題に関して異例の警告
WHOは米国政府が研究費を提供していた研究者達が人の間で容易に感染しうるH5N1鳥インフルエンザウイルスを作成したことについて、危険な科学的情報が悪用される危険性を警告している。
30日発表された論評では、研究情報から生物兵器が作成されたり、作成されたウイルスが事故から外界に漏れ出す危険性を強い表現で警告している。
WHOのインフルエンザ担当責任者であるケイジ・フクダ氏はAP通信の取材に対して、これは自由に交換しうる類の情報ではない、とコメントしている。
同時にWHOは信頼出来る研究者達が致死的パンデミックを抑えるた めに、より詳細な情報を入手出来るようにすることも重要である、と付け加えている。
この問題を取り上げていない先進国は日本だけである!!
・ 国内インフルエンザ情報は東京都、大阪腑などの迅速な発表地域は今年度最終発表がされているが、従来型業務の地域では、最終情報は年明けとなっている。
・2009年度の新型インフルエンザ流行の際の、タミフルの投与が呼吸症状を悪化させる確率が高く、早期の死亡を引き起こしている可能性があることが研究グループから発表されている。タミフル投与で12時間以内に重症化、または死亡例が25万人に1人の割合で認められるのに対して、リレンザではその傾向はないとされる。詳細 。なお厚労省発表による新型インフルエンザの死亡率は対人口100万人で1.52人となっている。タミフル投与で12時間以内に重症化または死亡率が100万人当たり4人は確かに多い。しかし、日本はタミフル使用国としては世界トップであるが、2009年の新型インフルエンザの死亡率は世界で一番低かった事も事実である。
季節性インフルエンザに対するタミフルの効用は未だ不明な部分もあるが、H5N1鳥インフルエンザに関しては、タミフルの早期服用者はほぼ100%生存している。
致死率の高いインフルエンザに際しては、抗インフルエンザ薬の早期服用の重要性は世界共通の考え方ではある。
新規のH5N1発生報告はない。
米国とカナダの報道は、ウイスコンシン大学(及び東大医科研)とオランダで作成されたH5N1ウイルスに関して論文の国家的検閲と、研究の自由性に関して問題提起している。
タイトルだけ:
・CBS News (米国) 鳥インフルエンザ研究、セキュリティー論争で揺れる
・Discover Magazine (米国) 情報発信は自由であることが原則だが、作成可能な殺人的ウイルスに関する情報はどうなのか?
・Toronto Star (カナダ) 科学者達、鳥インフルエンザ研究に関する論争に自由な科学研究への侵害を懸念
科学研究がもたらす危険性と人類へのメリットは天秤にかけられるものだろうか?そこが問題である。
いずれにしてもインフルエンザウイルスは、シベリアのカモの中で誕生(変異)するものではなく、実験室内で誕生する時代に入った事は間違いはない。
国内インフルエンザ情報
第51週 12月19日 - 12月25日
流行状況は例年並み。冬休みに入るので患者数は一旦減少する可能性。
分離ウイルスはH3N2が中心。
東京都 定点 0.7人(前週 0.45)
大阪府 定点 3.9人(1.68)
仙台市 定点 24.36人
三重県 定点 13.3人(9.71)
兵庫県 定点 4.52人(2.77)
山口県 定点 8.01人(4.22人)
佐賀県 定点 0.05人
大分県 定点 1.97人
熊本県 定点 0.08人(0.08)
沖縄県 定点 4.79人(2.93)
九州地区での発生数が少ないのが目立つ。
オランダで作成された変異型H5N1ウイルスに関する報道集
先見創意の会コラム
WHOが異例の通告 管理人
12月19日にWHOがウエブサイトに発表した通告文の訳文である。
国内インフルエンザ情報
平年並みの流行の可能性
全国 定点1.98人(1.11)
東京都 定点0.45人(0.25)
大阪府 定点1.68人(0.66)
沖縄県 定点2.93人(2.57)
三重県 定点9.7人(5.32)
宮城県 定点18.2人(10.3) 仙南保健所管内32.13人--県内全域に警報を発令
兵庫県 定点2.77人(1.67)
国際的には特記すべき情報はない。
世界は人為的に作成されたH5N1インフルエンザと、H3N2の新しいバージョンであるA(H3N2)vを、そのパンデミックインフルエンザ警戒態勢の中に含んでいる。
わが国ではH3N2型インフルエンザが流行し出しているが、A(H3N2)vウイルスのチェックも適切に行われているのか気になる。
先のWHOの通告:人における通常の季節性インフルエンザ以外のインフルエンザの発生は、国際保健規則に従ってWHOに迅速に報告する義務があることと、ウイルスが人に感染しやすくなり、人の間で感染を広げている状況があるかについて疫学的調査を行うことが加盟各国に課せられている。
今冬を含めてインフルエンザもさらに多様な警戒態勢が必要な時代に入っている。
変異型豚インフルエンザH3N2の標準的呼称が決められた:FAO、OIE、WHO
2011年7月以来、変異型A(H3N2)ウイルスによる感染者が米国で12人発生している。 その後、他の国からの報告はない。 このウイルスは近年流行している季節性インフルエンザウイルスとは異なり、新しい遺伝子で構成されている。 当ウイルスの7つの遺伝子は、北米の豚の間で流行っている遺伝子が3重再集合した(triple reassortant )A(H3N2)と、先のパンデミックウイルスであるA(H1N1)pdm09のM遺伝子が加わったものである。 当該ウイルスに関するコミュニケーションを改善するために、FAO、OIE、およびWHOは用語の標準化を図るワーキンググループを立ち上げて検討した結果、当ウイルスをA(H3N2)vと命名した。"v"とはvariantを意味する。 |
これからA(H3N2)vが流行し出すのだろうか?
病原性は強いとは思われないが、H3N2系統のウイルスはH1N1系統に比較すると死者数は非常に多くなるので、このウイルスのパンデミックは先のH1N1パンデミック以上の死者数を出すかも知れない。
わが国の季節性インフルエンザ
日本全国の平均としては流行期に入った。
流行ウイルスはA(H3N2)、いわゆる香港型。
高齢者に感染すると多くの肺炎死亡者が発生する。
... 高齢者はインフルエンザによる肺炎を起こしても高熱を呈さず、呼吸症状だけで重症化する例が多いから、早期の抗インフルエンザ薬と肺炎球菌に対する抗生物質の投与が鍵となる。
現在、もっとも流行が進んでいるのは宮城県。警報が出ている。
他にも地方都市での流行が顕著である。
しかし冬休みを契機に感染者数は一旦減少するが、1月に入って休み明けから流行が再加速して、1月末頃にピークを迎える。
年末から正月にかけて高齢者施設ではスタッフ数が減るため、十分な観察が出来なくなる。お年寄り達の全身状態(食欲、会話力、呼吸状態、咳の出現、体温など)を頻回にチェックする必要がある。
また欧米ではインフルエンザ流行時には、小児の施設訪問は禁じている。
学校やマスメディアも、香港型インフルエンザを子供達からお年寄りに移さない為の啓発を行うべきだ。欧米では当たり前のことであるが。
昨年は北米、中国等でA(H3N2)は大流行したが、日本では初冬に軽度の流行を見ただけだった。
今年度は中~大流行の可能性があるから、学童及び高齢者は十分注意する必要がある。
なお現時点では流行株はワクチン株と類似していることから、ワクチンの有効性は高い。
人為的作成H5N1ウイルス問題は国際的に波紋が広がっている。
研究者間で方法論を共有し、さらなる応用を図るべきとする研究者の意見と、バイオテロリストの生物兵器となる懸念を示す連邦政府側の懸念がぶつかり合っている。
米国政府としては、論文内容を変更してウイルス作成方法を省くことを提案しており、それに対して研究者側は不本意ながら従う姿勢を示しているようだ。
しかしScience(サイエンス)の主任編集者のコメントが、研究者を代弁しているように思われる。本日のSan Francisco Chronicle論評による。全訳文は海外報道集。
{…サイエンスの主任編集者であるブルース・アルバーツ博士は、同雑誌が米国政府に、国際的研究者達がこの実験室で作成されたウイルスの完全な作成方法に関して情報を得るシステムを作る必要があることを求めた、と語っている。
特に、鳥インフルエンザの発生が目立つインドネシアや中国の研究者達には必要であるという。}
どのようなおもちゃは丈·丈として、 18世紀のフランスでは知られていた
エジプトで男性がH5N1鳥インフルエンザで死亡
発症から治療開始まで1週間要していた。
本年度37例目、そのうち死亡例は14例。
致死率は38%と、インドネシアなどに比較すると低いが、エジプトでは乳幼児が軽症で済んでいるせいである。
先日の母子例で明らかであるが、同時に発症して治療を受けても母親は死亡し、幼児は助かっている。
エジプトにおけるH5N1感染者数、死者数および致死率(2009~)
年齢 | 感染者数 | 死者数 | 致死率% |
1-4歳 | 45 | 2 | 4 |
5-10歳 | 7 | 1 | 14.3 |
11-20歳 | 12 | 6 | 54.5 |
21歳以上 | 40 | 22 | 55 |
全年齢層 | 104 | 31 | 29.8 |
香港で死亡野鳥からH5N1鳥インフルエンザウイルスが検出
21日に家きん市場で死亡鶏からH5N1鳥インフルエンザウイルスが検出された香港で、死亡したシキチョウからも同ウイルスが検出されたことが農業局から発表された。
シキチョウは香港でよく見られる野鳥であるが、H5N1ウイルスが香港市内で頻繁に見つかりだしたことから市民の間には不安感が広がっている。
国内インフルエンザ情報
第50週 12月12日 - 12月18日
首都圏や大阪周辺はいまだ感染者数は少ないが、宮城県では増加傾向が著しい。
定点平均1人以上が流行の目安となっている。
流行ウイルスはAH3N2(香港型):高齢者が重症化
( )は前週
全国 定点1.98人(1.11)
東京都 定点0.45人(0.25)
大阪府 定点1.68人(0.66)
沖縄県 定点2.93人(2.57)
三重県 定点9.7人(5.32)
宮城県 定点18.2人(10.3) 仙南保健所管内32.13人--県内全域に警報を発令
兵庫県 定点2.77人(1.67)
人に感染可能な変異H5N1ウイルス作成の話題は、米国連邦政府が論文全容を掲載することを好ましくないと結論し、追試実験出来ないように、ウイルス変異過程等に関する詳細な方法論を削除して掲載するように指導した。
この発表が昨日あってから、世界的にこの致死的ウイルスの人為的作成成功問題が話題となっている。
本日はオーストラリアの多くの報道機関が扱っている。
国内では朝日新聞と日本経済新聞が情報を流しているが、内容は短い上に、日本の研究者も絡んだ問題となっていることを伏せている。
ニューヨークタイムズと朝日新聞の内容を比較すると一目瞭然である。
また日経では、研究者達が投稿した雑誌編集部側で内容を懸念して、政府顧問委員� ��に論文のチェックを要請したことを知らないようだ。一方的に委員会側から校閲を受けたような説明となっている。
いずれにしても11月中旬から起きている問題を十分フォローしてきていない報道陣が、昨日の情報だけで記事を書いているのだから無理がある。
改めて、日本の報道機関はすごいなぁ、と思う。
しかし内閣府の某氏が気にして、状況把握の為に電話してきたのはさすがと思う。
論文内容を変更しても、情報は既に広く共有されている、専門家達のコメント
午後に英国の"The Independent"が報じている。
問題となっているH5N1変異株作成に関する論文の内容を、追試されないように変更しても、情報は既にインフルエンザ専門家達の間で共有されていると、専門家達がコメントしているようだ。
要するに人に感染し、多くを死に追いやるH5N1ウイルスの作成方法、または遺伝子配列などは、インフルエンザ専門家の広く情報として知れ渡っているということである。
極論を言えば、人の半数以上を死に追いやるH5N1ウイルスは、既に存在しているし、さらにそれは多くの研究施設で作成が可能となっているということである。
だからWHOは季節性インフルエンザ以外のインフルエンザ発生の監視が重要であると一昨日、世界に通告した。
う~ん、暗くなってくる。
� ��港で鶏からH5N1ウイルスが検出
市場で死亡していた鶏からH5N1ウイルスが検出され、市場は封鎖された。市場内の17000羽の鶏が殺処分された。
この鶏が中国本土から入ってきたものかどうかは分からないとされる。
香港では先日も死亡したユリカモメからH5N1ウイルスが検出されている。
南中国の家きん市場で高率にH5N1ウイルスが検出されているから、香港へも感染鶏が入って来ても不思議ではないかも知れない。
これから冬に入ると香港、中国本土で人の感染者が相次ぐ可能性がある。
米国系の報道やウエブサイトで、オランダで作成された新型H5N1ウイルスに関する話題が毎日のように掲載されている。
論文投稿を依頼された雑誌社から検閲の依頼を受けた政府顧問のメンバーのコメントによると、作成方法の重要なキーポイントを削除しなければ発表できないとされる。
最終的には論文内容の改変を求められる可能性が高い。
論文はオランダの研究者と日本から類似の内容の論文を"サイエンス"に投稿している河岡康裕氏の論文が対象となっている。
最初から軍事目的で作成するのなら、学究的科学雑誌に発表せずに、密かにどこかで人体実験を行う可能性が高い。
化学兵器禁止条約(CWC)に署名していない北朝鮮では、生物化学兵器が製造� ��れているとされ、病原体として炭疽菌、ボツリヌス菌、天然痘ウイルスなどが扱われている様だ(Newsweek 12月22日号)。
しかし化学生物兵器の製造実態は情報として把握しづらいとされる。
もし同国から変異型H5N1ウイルスが渡り鳥に接種されて、放たれたら大変な話になる。
ボツリヌス菌を撒くか?
それとも炭疽菌、いやH5N1だろう等と、奥まった会議室で相談されている光景は、漫画だけにして欲しい。
周辺にウイルスを撒くとしたなら、最低限国民の分のワクチンは作成されているはずだ。
米国政府、H5N1ウイルス作成発表の2論文の内容の部分削除を雑誌編集部に求める
オランダと日本の研究者のH5N1ウイルス作成に関する論文が、追試実験が行われないように、重要な部分を記述しないで、雑誌掲載を行うように、米国政府が雑誌編集部に伝えた。
東京医科研の河岡義裕教授(� ��国ウイスコンシン-マディソン大学客員教授)の提出した論文はNature、オランダのロン・フォウチャー(Ron Fouchier)教授はScience。両者とも世界最高峰の科学雑誌である。
両論文とも内容は類似していて、人に容易に感染する致死的H5N1ウイルスの作成に成功したとされる。
本日、雑紙編集部から内容の検討を依頼されていた米国連邦政府のバイオセキュリティー科学顧問委員会が、論文の中でウイルス変異に関する重要な部分のデータを削除することで、雑誌掲載が可能と判断をくだした。すなわち論文を読んで追試実験が行われないような内容にすべきということである。
ニューヨーク・タイムズ、ワシントン・ポスト等の大手報道が情報を流している。
英国BBCニュースによると、2人の研究者は論文内容の一部削除に同意しているという。
眠剤が効いているのか朝ぼけが少し残る。
幸いなことに海外の情報に目立った動きがない。
何となくほっとする。
それは単に訳してまとめる作業がないことが理由であるが、逆の意味では情報が十分海外の報道機関で掴むことで出来ていない可能性をも感じる。
エジプトのH5N1感染症例は、以前なら国営通信の役割をもっていたMENA(中東通信)が、間違いなく発生早期段階で世界に報じていた。
続いてロイター、AP、AFP、さらには中国の新華社が報じた。
しばらく経ってからWHOが公式発表していた。
報道機関の報道は現地取材が多かったから感染様式が、ある程度推測された。
現在のエジプトにおける状況はWHOからの機械的訳文のような文書� �けである。
報道機関からニュースとして伝えられることはない。
先日WHO発表の事例は母とその小さな子供とだけの表現であり、年齢は記載されてない。
WHOは年齢不詳のまま雑な内容で公的サイトで報告した。初めてのことと思う。
WHO担当者とエジプト担当者の間に双方向性の連絡網がないのか、それともエジプト内での情報網が不備なのかは不明である。
このような状態で、エジプトでは感染者をどの程度把握出来ているのか疑問である。
情報はインドネシアでも同じである。
かって、同国で感染者が多発していた頃は、各通信社が同国内で発生が報じられた場所に取材に行き、そこから世界に情報を発信していた。
特にロイターは情報の発信が非常に早かっ� �。
人人感染の発生の有無に焦点が当てられていた。山奥にも記者達は取材に出かけた。
WHO発表は後手後手に回った。
またWHOの動きが遅いことが大手報道機関から批判もされていた。
現在、報道機関はH5N1鳥インフルエンザを重大なニュース源とはしなくなっている。
かって数多くニュースとして発信していた"ニューヨーク・タイムズ"も扱わなくなっている。
最後に発信した内容は{エジプトにおけるH5N1鳥インフルエンザの危険性}に関するものであったが、それは先のパンデミックが始まる2009年4月上旬だった。
それ以降は"始まったパンデミック"に関する報道に置き換わっていった。
タイムズが他紙に先駆けて危険性を訴えて継続してニュースとして発信続けた最近の事例� �、今年の5月~7月に北ドイツを中心に大流行した病原性大腸菌の新型であるO104:H4に関してであった。
途上国で流行している腸管凝集性大腸菌O104:H4がベロ毒素(志賀毒素)産生遺伝子を獲得した新型株であったが、それは牛の腸管由来ではなく、人の間で感染を繰り返しているうちに変異したと推定された。スプラウト種子に混入していた。
溶血性尿毒性症候群(HUS)の発生率が20%を越え、死亡率も非常に高い。
タイムズは新たな世界的感染症の発生として動きを2ヶ月近く追っていた。
巧妙になる人をみましょう
各国の報道機関はH5N1鳥インフルエンザを人にとって危険な感染症とは見なさなくなったのだろうか?
H5N1の周辺の状況は決して明るくはない。
・感染者数、死者数は決して減ってはいない。
・エジプトのウイルスは人に感染しやすくなっているとする研究報告もいくつかある。
・エジプトでは感染者を十分把握出来ていないと推定されている。
・インドネシアではバリ島をはじめいくつかの地域で散発的に発生し、多くが死亡している。周辺で家きんでの感染も多い。感染源、感染様式などが明確になっていない。
・中国南部では大養鶏場、家きん市場などでH5N1ウイルスの検出率が高いと報告されている。しかし 中国農業省は公式にそのような内容を伝えていない。人に感染していないのだろうか?
・オランダで人に容易に感染する致死的H5N1ウイルスが作成された。日本でも類似の研究が進んでいる。H5N1ウイルスは自然界だけでなく、研究室内からも世界に飛び出す時代となっている。
H5N1鳥インフルエンザ、または類似ウイルスは、いずれ人の間でパンデミックを起こすから、小さなイベントを追っていても致し方がない。パンデミック発生時に対する対策強化が必要
これが報道機関、および専門家、さらにはWHOの現時点での考え方だろうか?
となると、"ポンペイ最後の日"、ではなく"世界最後の日"を迎え撃つべく準備を急ごうということになるのだろうか??
Belfast Telegraph (英国) 研究室で作成された鳥インフルエンザは数百万人を殺す可能性
オランダで作成されたH5N1変異株について。
英国の庶民的報道紙が伝えている。
なお英国では上級紙であるIndependent紙も先に報道している。
人類へ感染し、数百万人を死亡させる可能性を持った致死的インフルエンザウイルスがヨーロッパの研究室で作成され、研究者は研究論文の出版を希望している。
この致死的ウイルス作成方法の発見は米国政府内に、テロリストによるウイルス作成が可能になり、それが生物兵器となる危険性に関する不安感が高まっている。
米国政府は現在情報を論文として公開することが危険であるか否かについて、関係機関のアドバイスを求めている。
「もし誰かがこの致死的ウ� �ルスを作成し、それが世界中に広がったならば、世界は多くの死者と巨額の経済的損失を受けるだろう」、と米国政府の顧問が、英国のIndependent紙に語っている。
「その場合の最悪のシナリオは、現在予測出来る以上の想定外になる。」
WHOが異例の通告
本日、WHOが通常の季節性インフルエンザウイルス以外の人感染例は迅速に報告、そして疫学的調査を行い、その拡大が起きているか等を速やかにWHOに報告する義務が加盟国にはあることを、ウエブサイトで通告している。
表現はcomment on (論評する)となっているが、ニュアンスとしては世界への通告である。
季節性インフルエンザウイルス以外の人に感染する変異型ウイルス発生の懸念である。
最近の豚インフルエンザウイルス由来のH3N2ウイルス、およびH5N1ウイルスが特に問題視されている。
最も強調されているポイントは次の箇所である。
{WHOはまた以下の事を強く勧奨する:検査で分類不可能なA型インフルエンザウイルスは迅速に上位の専門研究機関、または6箇所あるWHO協力研究機関の一つに送るべきである。}
これは管理人が以前から当ページで記述している内容と類似している。
なおこの通告文は、主として発生しても報告が遅れたり、内容が不備だったりしているエジプト、インドネシア、そ して、多分中国に向けられていると管理人は考えている。
退院してからいまいち体調が芳しくない。
何となく寒さに弱くなったような、そしてだるさも覚える。
10日間病室内にいると、色々と心身に影響を及ぼすようだ。
多くの方々から励ましのメールを頂いたが、この場でお礼を申し上げる。
この日記もサポーターを対象に変更してから1年2ヶ月になる。
アクセス数も激減している現在、その存在理由を考えている。
海外情報は別のページで提供している。
また、これまで数年間の海外におけるH5N1鳥インフルエンザ発生状況も記述している。
同時に海外大手報道機関や公的機関から発表された論説などはPDFにして相当数掲載し続けてきた。
2008年春から、この徒然日記はを掲載しだした。
さてどうしようか� ��
現在、日記内容の重要部分はFACEBOOKでも提供している。
縮小すべきか。それとも内容を浅くすべきか。
色々と多くの意見をいただいている。
支援者の中には大変な額の提供でバックアップされている方もいる。
今年末には結論を出したいと思っている。
本来の医業に向かうことも、個人的には選択肢としてあるが…。
今年度の北半球でのインフルエンザは小さな流行で終わる可能性
今年度の分離ウイルス数の推移から考えると、例年よりも流行は穏やかなものになる可能性がある。
現時点では分離ウイルス数は非常に少ない。
しかし日本に関してはH3N2型インフルエンザが昨年、北米などのように大きな流行がなかった事から、中程度の流行の可能性がある。 クリックで拡大 データ出典:WHO
オランダで作成された変異型H5N1ウイルスに関する報道集
米国で東京医科研の河岡教授(マジソン-ウイスコンシン大学の客員教授)が行ったH5N1ウイルスの遺伝子変異実験(?)に関して論議を呼んでいる。
先にオランダの研究者が人に容易に感染し、死亡率6割以上と予想されるH5N1ウイルスの変異株を作成したが、河岡氏の研究も類似しているようで、現在連邦政府の関係機関から研究内容が調査されているという。
そうした国家の動きは"自由な研究性"を侵害するものであるとの反論も研究者の間から起きているが、バイオセキュリティーの専門家からは、研究は余りにも安全性から飛び抜けてしまい、いつでも人の間で感染が広がる危険性が出てきて いる、とこのような研究に対する反対表明をしている。
"バイオセキュリティーおよびバイオテロリズム"雑誌の編集者は、この危険なウイルスが実験室から飛び出さないという保証はない、と警告している。
米国は日本に比較すると、遙かに言論の自由がある。
今回の問題に関して多くの研究者、専門家が積極的に意見を発している。
そしてその議論を伝えるマスコミも健全である。
今回の報道では日本の河岡康裕教授の研究が問題視されているが、国内マスコミは恣意的にか話題にしていないようだ。
国内の報道機関の信頼性は以前に比較して急落しており、エンタメ的役割感を抱いているようにすら感じる。
彼らは大地震による"津波被害"および"原発事故"に関して、どれだけ 以前から関心を持っていたのだろうか?
発生してから庶民の味方になり、発効部数を増やすチャンスとするのは、余りにも倫理性がない。
韓国で開発中の経口インフルエンザワクチンは万能型ワクチン
先に報告された韓国にある国際ワクチン研究所の開発している経口インフルエンザワクチンは、全インフルエンザに有効な万能型ワクチンの可能性が高い。
ワクチンの抗原は、全インフルエンザウイルスに共通する基質タンパク(基質タンパク2(M2))なので、マウスの実験では季節性インフルエンザの他にも、鳥インフルエンザや豚インフルエンザにも効果を示したとされる。
人への使用が可能となると、全インフルエンザに有効な万能インフルエンザワクチンとなる。
先のニュース
12月14日
Huffington Post
韓国の国際ワクチン研究所が、マウスの実験で経口投与できるインフルエンザワクチンを開発し、その効果が確認された。
ワクチンはインフルエンザウイルスの基質タンパク2(M2)を標的としたもので、マウスの舌下に投与された。
ワクチンは注射された場合よりも、効果が強かった。
さらにワクチンは注射ワクチンにはみられない、肺組織内での免疫効果が顕著にみられた。
個人的日記 やっと本日退院。11日間の病室生活は心身とも病的になってしまう。 |
インドでカラスがH5N1鳥インフルエンザで多数死亡
ジャルクハンド州で数百羽のカラスが鳥インフルエンザで死亡している。
ジャムシュプール県で先月から原因不明のカラスの死が確認されていたが、次第に他の県へも広がっているという。
状況を懸念したジャルクハンド州の家畜農業局で、ボパールの研究所に依頼して死亡原因を確認したが、H5N1鳥インフルエンザウイルスの感染が確認された。
これまで数百羽のカラスの死亡が確認されている。
バングラデシュでもカラスの感染死が報告されている。
かって日本でも京都の養鶏場でH5N1鳥インフルエンザが大発生したとき、感染したカラスが確認されていた。
香港、学校の事務員が鳥インフルエンザ感� ��の恐れ
衰弱したカモメを素手で掴んでゴミ箱に捨てた学校の48歳女性事務職員が、翌日からインフルエンザ様症状をだし、プリンセス・マーガレット病院の隔離病棟へ収容された。女性の息子も発熱と咳を呈していたが現在は回復している。しかし昨日同病院の隔離病棟へ収容されている。
カモメ(black-headed gull)の検査ではH5亜型ウイルスが検出されている。
現在中学校は閉鎖中。
当局では鳥インフルエンザ感染鳥から人へ感染することはそのような鳥との接触をさけ、素手で触ったりしなければ、危険性は非常に低いと説明している。
症状から考えて、女性と息子は通常のインフルエンザに罹患した可能性が高いが、カモメがH5N1ウイルスに感染していたとしたなら、慎重に検査を行う必要がある。
その後母親はH5N1ウイルス陰性と報告された。
Woman tests negative for bird flu RTHK (香港)
エジプトで母子がH5N1鳥インフルエンザに感染、母親が死亡 WHO
エジプト保健省がWHOに、2例のH5N1鳥インフルエンザ感染例を報告した。
残念ながらWHO発表内容は感染者の年齢等が記述されてなく、エジプト保健省からの情報に不備があるように感じられる。
症例はダカリア県に住む母親と幼児。(a mother and her young child )。
二人とも11月26日に発症し、母親は12月1日に入院してタミフルによる治療を受けた。妊娠24週であったが12月3日に死亡した。
幼児は12月2日に入院しタミフルによる治療を受けた。現在状態は安定している。
感染源は放し飼いにしている、病的、または死亡した鶏と七面鳥への暴露とされる。いつもの表現である。
母親も幼児も発症6日後から治療を受けているが、幼児は助かった。
やはりエジプトでは乳幼児は重症化しないようだ。
謎である。
幼児とその母が同時に発症した例は珍しい。
これまでの乳幼児例は単独発症ばかりであった。
本年度のエジプトでは報告例は36人、そのうち死者は13人となる。2009年についで2番目に多い年となっている。
世界におけるH5N1感染� ��数と死者数の推移
エディスbruerはイースターであなたを信じない
現在のところ、特記すべき海外情報はない。
国内インフルエンザ情報 第49週 12月5日 - 12月11日
各地域での感染者数が急増傾向を示している。
全国定点平均は1.11人となり、全国的には流行域に入った。
分離されるウイルスの多くはAH3N2(香港型)となっている。
全国定点平均 1.11人
東京都インフルエンザ情報 東京都感染症情報センター
感染者数が急増
定点報告総数 102人(前週35人、前々週29人) 定点平均 0.25人 (1人以上が流行域)
大阪府インフルエンザ情報
定点平均 0.66人↑ 前週0.46人
沖縄県インフルエンザ情報
定点平均 2.57人↑ 前週 2.09人
三重県インフルエンザ情報
定点平均 5.3人↑ 前週 2.86人
宮城県インフルエンザ情報
注意報域に入る。
県定点平均 10.331人 前週 4.1人
仙台市 平均 12.36人 前週 5.57人
オランダで作成された変異型H5N1ウイルスに関する報道集
新型H3N2インフルエンザ報道集
国内でのインフルエンザ流行は、局地的に注意報を超えている地域が出始めている。
H3N2(香港型)がほとんどであるが、昨シーズン、それほどの流行が見られなかったことから、今年は流行株の中心となりそうだ。
冬休みに入るまで学童の感染者数は増加するが、冬休みでいったんその数は減少に転じる。
しかし高齢者施設での集団発生が起き出すと、重症者や死者が出る可能性が高い。
施設内へのインフルエンザウイルスの侵入を、様々な方法で防ぐ必要がある。
:入所者、スタッフのワクチン接種、風邪症状のある訪問者はマスク着用、巷で流行している場合は、小児の訪問禁止、等。
韓国のワクチン研究所で経口インフルエンザワクチンが開発され� ��マウスでの実験で成功した
ワクチンはインフルエンザウイルスの基質タンパク2(M2)を標的としたもので、マウスの舌下に投与された。
作成ワクチンは注射された場合よりも、効果が強いとされる。
さらにワクチンは注射ワクチンにはみられない、肺組織内での免疫効果が顕著にみられたとされる。
もしこうした経口ワクチンが人でも可能となれば、多大なメリットがあると同時に、肺組織へのインフルエンザウイルスの直接的侵入を防止できることから、予防効果はより明白となりそうだ。
抗コレステロール薬(スタチン)がインフルエンザの重症化を防ぐ可能性
米国オレゴン公衆衛生局が中心となった調査研究が発表された。
コレステロール低下薬で� �るスタチンを内服させていたインフルエンザ入院患者の死亡率が、非内服患者の約50%と半減している。
2007年~2008年のインフルエンザシーズンにおける米国内10州における、インフルエンザで入院した患者3043人が対象となっている。
患者のデータはCDCから得ている。
これまでもスタチンがインフルエンザ死亡率を下げる可能性を示唆する研究発表はいくつかあるとされる。
訳者注:スタチンがインフルエンザ重症患者におけるサイトカイン産生量を抑えることで、肺におけるサイトカイン・ストームによる死亡率を下げるものと考えられる。
H5N1鳥インフルエンザウイルスに関しても、スタチン投与で発病者のサイトカイン・ストームを抑制出来る可能性が先に示唆されている。
2006年10月4日 英国タイムズ紙への「編集者への手紙」
Times Online, UK (英国) 鳥インフルエンザの最善治療
Sir, The report in Nature describing the increased host immune response caused by the 1918 pandemic influenza virus (report, Sept 29) is the latest in a series of studies suggesting it is the host response (the "cytokine storm") that is probably responsible for most deaths now being seen with H5N1 infections. If the H5N1 virus leads to the next human pandemic, and if the situation is similar to that in 1918, there could be 350 million deaths worldwide. Conventional vaccines will be too little too late, and limited supplies of antiviral medications will be available in only a few countries. However, we have recently learnt that statins (the drugs used to treat high cholesterol) decrease mortality due to pneumonia by 40-60 per cent, suggesting that, by modifying the influenza "cytokine storm", statins could be life-saving. The scientific rationale for considering statins for pandemic use is persuasive, but the public health rationale is hugely compelling. Unlike vaccines and antivirals, generic statins are available in almost all countries, and treating an individual patient would probably cost less than £1. The pandemic might be imminent, yet nothing is being done by scientists and health officials to explore this idea. Why? DAVID FEDSON | 編集者殿 9月29日に報告されたNatureの論文で、1918年のパンデミック・インフルエンザ(いわゆるスペイン・インフルエンザ)のウイルスで過剰に免疫反応が引き起こされ、サイトカインストームが発生するという一連の研究の流れの中で、さらに最新の研究結果が報告された。この仮説は、現在報告されているH5N1ウイルス感染による死亡の原因でもあろうと考えられている。もしH5N1ウイルスが次のパンデミック・インフルエンザを引き起こすとしたなら、そして状況が1919年と似ているならば、世界で3億5千万人死亡する可能性がある。 ワクチンは作成されても量的に少なく、また時間的にも間に合わない。さらに抗インフルエンザ薬は量的に限界があり、(裕福な)数カ国でしか利用できない可能性が� �い。 デビット・フェドゥソン |
チベットの村で鶏にH5N1鳥インフルエンザが発生
中国南西部チベット自治区の首都ラサの村で、鶏がH5N1ウイルスに感染したことが報告された。
村で飼育されている鶏が200羽死亡し、検査によりH5N1ウイルス感染が確認された。
拡大は抑えられ、感染鳥と接触した人々に異常な症状は出ていないとされる。
当局は感染地域を封鎖し、1575羽の鶏を殺処分した。
H5N1ウイルスは南中国の家きんの間で広がっており、そこから人への感染が起きる危険性があることが、11月17日の中国報道機関から、FAOの関係者の談話として報道されている。
現時点では特に気になる情報はない。
Bird flu virus now deadly to humans Trinidad News (トリニダード・ドバコ)
(H5N1)鳥インフルエンザウイルスは現在、人に致死的ウイルスとなった
トリニダード・ドバコの報道タイトルであるが、オランダの研究室内で作成されたH5N1ウイルスの変異株に関するこれまでの報道タイトルで、もっともインパクトを持っている。
作成されたウイルスが研究室内から漏れ出す可能性もあり、また作成方法が知れ渡り、人に容易に感染し、その6割を殺すH5N1ウイルスが実在、または実在しえるとのニュアンスで伝えている。
特記すべき情報はない。
オランダで作成された変異型H5N1ウイルスに関する報道集
新型H3N2インフルエンザ報道集
国内インフルエンザ情報
全国定点平均 0.57人
そろそろ各地からインフルエンザの集団発生、定点平均の増加等が報告されだしている。
しかしすでに12月中旬に入りつつある。
例年並みであり、決して流行の兆しが早いわけではない。
今年は香港型(AH3N2)が流行の中心になると思われるが、高齢者施設での集団感染には十分留意する必要がある。
・入所者のワクチン接種。できれば肺炎球菌ワクチンも。
・スタッフのワクチン接種。咳、くしゃみが出る場合はマスク着用。
・風邪症状のある面会者は、マ� �ク着用。流行期には面会は遠慮。子供の立ち入りは禁止。
他。
東京都インフルエンザ情報 東京都感染症情報センター
第48週 11月28日 - 2011年12月4日
定点報告総数 35人(前週29人、前々週36人) 定点平均 0.08人 (1人以上が流行域)
大阪府インフルエンザ情報
第48週 定点平均 0.455人↑ 前週0.22人
沖縄県インフルエンザ情報
第48週 定点平均 2.09人↑ 前週 1.76人
三重県インフルエンザ情報
第48週 定点平均 2.86人↑ 前週 1.14人
宮城県インフルエンザ情報
仙台市で感染者数が増えている。分離ウイルスはAH3N2(香港型)。
県定点平均 4.1人 前週 2.53人
仙台市 平均 5.57人 前週 3.98人
泉地区 10.63人 (注意報)
昨日のエジプトにおけるH5N1ウイルスの調査は興味深い。
感染者の多くは乳幼児と家庭の主婦であるが、ウイルス感染の多くは商業的農場と、生きた家きん市場で検出されている。
家庭の庭で飼育されている鶏からはそれほど検出されてないようだ。
ただしカイロで野生のサギからも検出されていることは、事態が深刻であることを示唆している。
家きんから見つかるウイルスに季節性がないが、人での感染は1~2月がピークとなっているのは、H5N1ウイルスの人への感染性がそうした時期に高まる、すなわち人側に感染しやすい要因がそうした時期に高まることが示唆されている。もちろん"アラブの春"とは関係はないだろうが。
エジプトにおけるH5N1感染家きんは予想外に多い。調査結果で示唆
エジプトでH5N1鳥インフルエンザが多発している6県(全27県中)で、2009年8月から2010年7月まで、H5N1ウイルスを保有する家きんの割合が調べられた。
58カ所で5562件の検体が採取されたが、H5N1ウイルス保有率は5%であった。
ウイルスは放し飼いで飼育されている個人農家よりも、商業農場で多く検出され、またほとんどは鶏で見つかった。
さらにウイルスはと殺場や生きた家きん市場でも見つかった。
またウイルスはカイロの野生のシラサギからも見つかった。市内の家きんや動物園へのウイルス感染が懸念される。
家きんにおけるウイルスの検出率は年中変わりないが、人の感染者は1月と2月に増加する。感染には、他の因子が関係しているように思われる。
エジプトには謎が多い。
乳幼児が感染しやすい。その致死率は非常に低い。
国内外情報は非常に少なくなっている。
まるで引き潮になっているような不安も覚える。
しかし季節性インフルエンザに関しては、世界的に大きな流行はしないように思える。
国内でも香港型(H3N2)の中流行程度かと予想される。
問題は新規ウイルスによるインフルエンザの発生である。
H5N1鳥インフルエンザウイルス
新型豚インフルエンザ由来H3N2ウイルス
人為的作成H5N1ウイルス他。
ウイルスは核と違って作成されていてもわからないし、そのまま放出されても作成元も特定はできない。
自分達も感染すると危険であるが、すでにワクチンを用意しているなら話は別であるが、自虐的テロ行為があるとしたなら、生物兵器化される。
それは まさしく"地球最後の日"を目指すことになる。
{先見創意の会}:人為的作成H5N1ウイルスに関する特別寄稿
管理人
現時点では特記すべき情報は出ていない。
家きんでのH5N1鳥インフルエンザは、ネパールのカトマンズ周辺で発生している。
ほかにはインドネシアとベトナム北部から報告されている。
オランダの研究者論文に関して、オーストラリアの専門家も発表の妥当性に関して米国衛生研究所(NIH)の会議に呼ばれている。
キャンベラの国立バイオセキュリティー・センターのラムショウ長官が米国での論議に招聘されているというが、基本的には論文発表には肯定的であるが、特殊な部分に関しては校閲が必要と語っている。
米国のNIHはオランダの研究チームに研究助成金を提供している。
検証には外部の国際的専門家も入れるのは欧米では当然となっている。
現時点では特記すべき情報はない。
国際的に見ても地球丸にとってリスキーな情報を発信しているつもりであるが、国内報道が取り上げないと社会が反応しないという日本社会の現状に、相当疲れてきていることは事実であり、また以前よりも動機付けが低下してきている。
もうじき{鳥及び海外新型インフルエンザ直近情報集」を開設して丸7年目になる。
平均して1日延べ5~7時間を要して維持してきた当ウエブは、自分の重要な情報箱となっているが、無言でアクセスしてきている、国、企業、都道府県、及び一般市民はどのような印象を持っているのだろうか。
医師としての視点にたった疫学情報である。
社会にとってその意義が不明なままに今後、どの程度維持できる かはやや自信がない。
特別に支援している方々に対して、週1報程度の割合でメールで情報を伝える作業に切り替える事も考え出している。
ご意見があったならメールをください(実名を入れてください)。誠意をもってお答えします。 tonooka/p>
国際的にH5N1鳥インフルエンザが家きんの間で発生しているのは、バングラデシュ、インド、ネパール、インドネシア、イラン、ベトナム等である。
他に中国南部の家きん市場ではH5N1ウイルスが広がっているとFAO(国連食糧農業機関)と中国農業省が伝え、警告を呼びかけている。
いつ爆発的に家きん、または人の間で発生するかは予断が許されない。
、
H5N1鳥インフルエンザ由来新型ウイルス(部分的に遺伝子をもった新型ウイルスを含めて)がいつかは我々を総なめにする可能性が高い。 自然に鳥や豚の中で変異してきたウイルスか、どこかの研究者が創り出したウイルスが試験外に漏れるか、またはバイオテロ国家が作り出すかは別にして、我々はいつそうした事態が起きても対応出来るように6年前から準備してきていたはずだ。 国も行政もである。 ところが最新とされる行動計画(国も、地方も)を見ると、やはりお役所文書に過ぎない。 知的能力の高い、発想力の豊富な公務員が採用される時代にならなければ、"日本最後の日"なる小説が100年後に書かれる運命に。その小説を書くのは我々の孫かひ孫の代だろう。 |
軍事・民生共有の研究(dual use)
H5N1鳥インフルエンザウイルスの人為的強力感染株の作成は-->軍事目的:生物兵器(自己増殖型致死的病原体*)、それに対する軍用ワクチン作成
-->一般市民のためのワクチン作成、強力株への進化の予知
*感染者の中で増殖し、そして周辺に広がってゆく。そうした意味ではウイルスは通常の細菌兵器(炭疽菌など)と比べようがないほど危険な生物兵器となる。
Dual use 研究の制御に関して
CIDRAP (ミネソタ大学感染症研究と施策センター) ニュースより。
バイオセキュリティー委員会、"もう一つのH5N1ウイルス感染実験"の論文を調査中
オランダの研究者のロン・フォウチャーによるH5N1ウイルス変異実験はバイオテロの応用される危険性があるとの批判が起きているが、類似の研究がウイスコンシン大学と東京大学のウイルス学者である河岡義裕氏によってなされ、その論文も米国バイオセキュリティー科学顧問委員会(NSABB)によって検討中であることが関係者から明らかにされた。
両研究者の論文は科学雑誌に投稿されている。
フォウチャー氏の研究ではH5N1ウイルスをフェレットに10回感染させて、空気感染(正しくは飛沫感染と思う:訳者) する変異ウイルスを誕生させた。5回の遺伝子変異が起きていた。
一方河岡氏の研究も類似の結果を得ているとされる。
NSABBの委員長であるポール・ケイム博士は、自身で詳細な議論は出来ないが、委員会は間もなく見解を公表する予定であるとし、そして"軍事・民生"共有の研究(dual use" research)に対する提言も加えると語った。
フォウチャー氏は、米国の国立衛生研究所(NIH)が彼の研究を助成していて、知見を発表することを許可していると語っているとされる。
ケイム博士は軍事・民生共有の研究は、発表前に精査されるべきとする人々の意見に同意すると語っている。
NSABBは論文発表を阻止する権限は保有していないが、雑誌編集部に掲載しないように勧告は出来る。
さらにこうした例の別なオプションとして、掲載論文の中で重要な鍵となる部分を削除する方法もあると、CIDRAPの長官であるマイケル・オスターホルム氏がコメントしている。
原子力開発がやはりdual useの側面を持ったのと同じように、ウイルス改造研究も、もっと危険なdual useの特性を持っている。
**放射性物質は自己増殖しないが、感染したウイルスは自己増殖して地球上に勝手に広がってゆくのである。それを食い止める手段はワクチンしかない。**
既に人の8割近くを殺すことが出来る改造H5N1ウイルスがオランダの実験室、または他の国の実験室に存在することを認識しなければならない時代となっている。 |
米国大手カソリック教会組織のウエブがH5N1改造ウイルス問題を取り上げた
Catholic Online (米国、ロスアンジェルス) 科学者、研究室内で鳥インフルエンザウイルスの致死的株を作成
オランダのH5N1ウイルスの研究者が研究室でほ乳類に容易に感染する株の作成に成功したが、さらに作成したウイルスはオリジナルのウイルスと同等の致死力を保有している。
それは正しく今年のハリウッドのヒット映画である"コンテジョン(Contagion)を思い出させる。
もしウイルスが研究室から漏れ出たり、生物テロリストの手に入ったりすると、世界的パンデミックが起き、数百万人の人々が死亡する可能性がある。
以下、海外報道集で全訳。
感心するほどに科学的で客観性に満ちている。すごいなぁ…。
日本と米国の文化は異なるが、社会安寧に対する発想力、感性、行動力は米国の方 が、数十年は前方にあるのだろうか?
日本の宗教界がこのような反応を示すことはあり得ない。
多くの公衆衛生学的問題に関して、宗教界は興味すら抱いてないのかも知れない。
国内インフルエンザ直近情報
宮城県の感染者数急増が顕著
全国 定点報告数1397人 定点平均0.29人
全国的には流行の兆しはない。
流行している地域は宮城県と沖縄県
特に仙台では感染者数は急増している。
東京都インフルエンザ情報 東京都感染症情報センター
第47週 11月21日 - 2011年11月27日
定点報告総数 29人(前週36人、前々週23人) 定点平均 0.07人 (1人以上が流行域)
大阪府インフルエンザ情報
定点報告総数 67人(前週58人、前々週38人) 定点平均 0.22人
宮城県インフルエンザ情報
定点報告総数 238人(前週148人、前々週72人、前々前週46人) 定点平均2.53
流行域に入ってきているが、感染者数が急増しているのが気になる。
特に仙台市の増加率が著しい。
定点総数167人 (前週126人、前々週37人) 定点平均3.98
仙台市におけるウイルス情報は乏しい。AH3が1検体検出とされる。
急激に感染者が増えてきているとき、分離ウイルスの同定は迅速に行わなければならない。
近隣県では感染者数は少ない
岩手県 定点平均0.09
福島県 報告数1人
山形県 報告数0人
茨城県 定点平均0.17人
北海道 定点平均0.02人
沖縄県
定点平均 1.76
くすぶった状態で感染者が出ている。
分離されるウイルスはH3N2のようだ。
エジプトでH5N1感染者確認
久しぶりにエジプト保健省がH5N1鳥インフルエンザ感染例をWHOに報告した。
感染者は31歳女性であるが、発症から入院まで6日間かかり、危篤状態で人工呼吸器につながれている。
今年のエジプトにおける感染者数は34人となったが、2009年についで発生数は多い。
2009年からの感染者数と死者数を年齢別に比較すると、乳幼児は圧倒的に予後が良い。
致死率は成人層で54%であるが、小児期での低致死率が影響して、エジプト全体での致死率は29%となっている。
インドネシアでの致死率80%と大きな違いがある。
インドネシアでは乳幼児での発症は極めて少ない。見逃されているのだろうか?
エジプトではなぜ、成人ほど致死率が高いのか、または乳幼児の致死率は低いのかについては、一切解明されていない。
乳幼児がなぜ単独でウイルスに感染して発病するのか?
乳幼児と家族員が同時に発病した事例はない。すなわち今回の例でもそうであるが、母親が発病してもその子供達も発病した事例はない。
謎である。
エジプトのH5N1ウイルスはインドネシアのウイルスとは系統(クレード)が異なる。
エジプトからパンデミックH5N1ウイルスが発生してくる懸念を抱く専門家も少なからずいる。
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